板倉 須美子(1908〜1934)
ロシア文学者昇曙夢の長女として生れ、与謝野鉄幹、晶子の媒酌で鼎と結婚。パリで鼎の手ほどきを受けて制作を始め素朴で詩情豊かな作品が藤田嗣治に絶賛された。夫、幼い娘二人を相次いで亡くし本人も帰国後肺結核で早世した(25歳)。

板倉 鼎(1901〜1929)
千葉県松戸育ち、東京美術学校(現東京藝術大学)卒業後、1926年妻須美子と共にパリに留学。明るく洗練された色彩と堅固な構成のモダンなスタイルが評価されサロンドートンヌ入選も果たしたが、28歳の若さで客死した。松戸市教育委員会を中心に再評価を進めている。
板倉須美子「ベル・ホノルル21」(1928)
松戸市教育委員会蔵

松戸市の聖徳大学博物館で開催された「フジタとイタクラ」展会場風景
NHK・Eテレ「日曜美術館アートシーン」、NHK「ラジオ深夜便」でも紹介された
NEWS・TOPICS・COLUMN
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【近代日本洋画こぼれ話】伊原宇三郎 その4 仏エトルタ海岸 連作5点
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第5期運営体制のお知らせ
当社団法人は9月30日に第4期事業年度を終え、先日社員総会を開催いたしました。役員の改選を実施しましたのでお知らせします 代表理事・会長 水谷嘉弘(重任) 理事 高橋明也(重任) 理事 水川史生(新任) 監事 園井健一(…
【近代日本洋画こぼれ話】里見勝蔵 里見を巡る三人の画家たち
2022・令和4年10月、池之端画廊で開催された「里見勝蔵を巡る三人の画家たち」展をプロデュースした。〈昭和のフォーヴィストたち 色の競演〉と銘打った。三人の画家とは熊谷登久平(1901・明治34年~1968)、荒井龍男…
【news】「里見勝蔵を巡る三人の画家たち」展が始まりました
令和4年10月12日、当社団法人が協賛した展覧会が池之端画廊(東京都台東区池之端4-23-17 ジュビレ池之端)で始まりました。会期は30日まで。 展示作品は、里見勝蔵4点、熊谷登久平11点、荒井龍男11点、島村洋二郎1…