昨年4月の「板倉鼎・須美子展」開催に尽力、支援いただいた千葉市美術館、千葉県立美術館の方々にシンガポール国立美術館「City Of Others: Asian Artists In Paris, 1920’S−1940’S」展の観覧報告をしました。
会場は千葉市美術館。同館山梨絵美子館長、西山純子学芸課長、千葉県立美術館貝塚健館長はじめ両館の学芸員計7人が参加されました。現地で撮影した美術館建物や展覧会会場の模様、板倉鼎・須美子作品他展示作品をスライドショーに編集し、私が執筆したエッセイ(本HP、メニューGALLERY-BOOKSに掲載)をテキストに使って説明しました。日本人画家以外のベトナム人、中国人画家の作品や大戦間時代にパリで活動したアジア人芸術家を改めて認識し、その活動に興味を持たれたようです。同展を訪問する予定を立てている人もいました。私のシンガポール勤務経験談や、芸術活動と社会・経済の関係性に興味を持っていただきました。
シンガポール国立美術館の堀川理沙さんに報告会開催を伝えたところ、同展には毎週のように日本から美術関係者が訪れているそうです。かつて無かったことで同展の注目の高さを喜んでいました。アジア人画家への関心が高まることを期待していました。
なお、同館前の広場パダンでは8月9日のナショナルデーパレード等シンガポール建国60周年記念の記念式典が催されるため、同館は今月半ば以降、開館時間短縮日、臨時休館日が多いようです。同館ホームページの告知を紹介しておきます。
(quote)The Gallery will close at 3pm on 14, 21, 28 June and 5, 12, 19 July, and remain closed all day on 26 July, 1–3, 8–10, and 15–17 August. Tours after 2pm will be cancelled.(unquote)
写真は終了後の懇親会です。
山梨絵美子千葉市美術館館長と貝塚健千葉県立美術館館長
文責:水谷