板倉鼎をご存じですか ―エコール・ド・パリの日本人画家たち
美術エッセイ集
「板倉鼎をご存じですか ―エコール・ド・パリの日本人画家たち」
著者:水谷嘉弘
コールサック社 2024年4月刊
目次
はじめに
第1章 芸術と金融、私の二刀流
- ビジネス発・アート着
- 『NHKラジオ深夜便・明日へのことば:「ビジネス発・アート着」の道を歩んで』こぼれ話
第2章 板倉鼎をご存じですか
- エコール・ド・パリの画家 板倉鼎 パリでの精進
- 日本美術家連盟主催の「板倉鼎」座談会に出席して
- 佐分真・板倉鼎 パリの交流
- 藤田嗣治 離日前、最後の同窓会
- 清水多嘉示 渡仏前後の生写真と中村彜
- 清水多嘉示 滞欧人物画、モデルはソニア!?
- 二瓶徳松(等)の作品「(仮題)教会」をめぐって
第3章 パリに渡った「黄金世代」の洋画家たち
- 伊原宇三郎 作品を個別に追いかける ―近代日本洋画家論考(1)
- 「洋画界を疾走した伝説の画家」 佐分真 ―近代日本洋画家論考(2)
- 崇高を描いた孤高の画家 小堀四郎 ―近代日本洋画家論考(3)
- 中野和高・田口省吾・鱸利彦 黄金世代〜俊秀年次と狭間の年次
- 里見勝蔵をめぐる三人の画家
- 里見勝蔵と荒井龍男 展覧会のキャプション
第4章 「国際派」と「アカデミスト」渡欧の成果とその後
- painter & traveler 川島理一郎の画業を回顧する ―近代日本洋画家論考(4)
- 清水登之 美術館所蔵品とかすっていた
- 北島浅一・御厨純一 同郷、同じ歳、東京美術学校同級、没年も一緒の二人の画家
- 田辺至・北島浅一・宮本恒平 一九二二、三年頃のイタリア風景
- 青山熊治・田辺至・大久保作次郎・鈴木千久馬 昭和初期の本邦婦人像
- 小寺健吉 一九二〇年代、二度の渡欧 「巴里郊外」二点
第5章 近代日本洋画趣味譚
- 島村洋二郎 一枚の絵葉書
- 田辺至 名刺と挿画原画
- 小出楢重 素描―習作―完成作
- 岸田劉生 劉生戯画「京の夢 大酒の夢」
- 川島理一郎・小出楢重・佐分真 挿絵三枚
- 安井曾太郎 作者は誰だ?
附録
- 板倉鼎と須美子のもうひとつのエコール・ド・パリ(日本美術家連盟主催座談会再録)
- 座談会 美術の価値を分かち合う仲間(松本猛、高橋明也、水谷嘉弘)