第7期運営体制のお知らせ

当社団法人は9月30日に第6期事業年度を終え、先日、定時社員総会を開催いたしました。今期は監事を除く全役員の改選期でしたが全員が重任し前期と同様の役員陣で運営にあたります。

代表理事・会長 水谷嘉弘 博物館学芸員資格者
理事 高橋明也 東京都美術館館長
理事 水川史生 共立女子大学教授
監事 園井健一 公認会計士・税理士

今期は、今年4月から6月にかけて千葉市美術館で開催された「板倉鼎・須美子」展が当社団にとって設立以来最大のイベントでした。その後援団体として多岐にわたって活動し、代表者水谷は展覧会に合わせて「板倉鼎をご存じですかーエコール・ド・パリの日本人画家たちー」を上梓しました。社団法人設立時の所期の目的であった板倉鼎、須美子の存在と作品紹介の一助を担う活動が一定の成果を挙げたと総括したいと思います。

*板倉鼎・須美子展@千葉市美術館(2024年4月6日〜6月16日)に関わる具体的事例は次の通りです。

①後援活動

*展覧会情宣活動〜千葉市美術館から提供された展覧会ポスター、フライヤー、招待券を関係各所に配付、送付した。水谷が美術月刊誌「美術の窓」から同展の紹介記事執筆を依頼され5月号に掲載された。社団法人ホームページに関連情報をupした。

*内覧会・レセプション参加者誘致〜社団関係者はじめ美術界関係者に招待状を送付した。想定を上回る多くの方が来場した。なおレセプションの席上、水谷が後援団体代表者として来賓者紹介を受け、高橋理事が乾杯の発声を行った。

*アテンド〜水谷は会期中、要請を受けて多数の同展訪問者と同道、案内した。

②後援事業

*展覧会公式図録・評伝の寄贈〜千葉市美術館からの要請により、公式図録(東京美術)を同館寄贈先リストに基づいて発送した。社団法人フライヤーも同封した。高橋理事は当該図録に「1920年代のパリー「狂乱の時代」と板倉鼎・須美子夫妻」と題する論文を執筆した。

③関連事業

*エッセイ集「板倉鼎をご存じですか―エコール・ド・パリの日本人画家たち」の刊行〜展覧会開催に合わせて水谷が板倉鼎関連書籍を出版した(コールサック社2024年4月)。同書約450冊をメディア、図書館、美術館、美術関係者等に謹呈送付し、展覧会フライヤーも同封した。東京国立近代美術館、東京都現代美術館ほか多くの図書館、美術館から所蔵された旨連絡があった。千葉日報にインタビュー記事が掲載された(2024年5月11日)他、朝日新聞書評(山内マリコ氏執筆)に取り上げられた。山内氏は文中展覧会についても言及された(2024年5月25日)。その後、同書は増刷された。

千葉市美術館西山純子学芸課長に依れば展覧会来場者は当初想定した人数を上回ったそうです。高橋理事による出版物への紹介記事執筆の他、対メディア情宣活動が奏功しNHK、読売新聞、日本経済新聞はじめ多くの新聞、雑誌、テレビ等で取り上げられたことも大きな要因と思われます。

*その他の主だった活動は以下の通りです。

・社団法人ホームページの充実と活用~社団法人ホームページに各種情報、エッセイ「近代日本洋画こぼれ話」をUP、記録として残る広報活動に注力した。千葉市美展覧会情報を含め当事業年度にUPした記事は17本。なお、開設以来、初めてリニューアルを行った

・美術界関係者との往来~美術家や美術館学芸員、ギャラリー・画廊と往来して美術界人脈への展開を図った

・板倉鼎、須美子関連資料の蒐集~板倉鼎と同時代の日本洋画家の画集、展覧会図録、関連書籍等を購入した。紹介活動、執筆活動の一助にしている

・文藝同人誌「まんじ」(1981年創刊、季刊)に「近代日本洋画家論考:板倉鼎」など美術エッセイ4篇を寄稿した(水谷)

今期(第7期)も第6期までの活動経験と実績をベースに、引き続き認知されつつある板倉鼎・須美子の顕彰活動を実行していきます。よろしくお願い申し上げます。

代表理事・会長 水谷嘉弘

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