【topics】田辺至の油彩画を収蔵しました

板倉鼎の東京美術学校での指導教官、田辺至の作品を収蔵しました。

作品名:「静物」

号数:F15(652Χ530)

制作年:(推定)1940年代後半〜1950年代(美交社時代)。

経緯:田辺至作品の所在情報を入手。当社団では板倉鼎・須美子に関連する資料蒐集も行っており当該作品を購入することにしました。

田辺至について  1886(明治19)年~1968(昭和43)年。東京府立四中を経て、1910(明治43)年、東京美術学校西洋画科卒業。同期に藤田嗣治がいる。哲学者田辺元の実弟。1919(大正8)年、東京美術学校助教授。同年4月に入学した板倉鼎の指導教官となる。油彩画、銅版画を教える。その後2年間のヨーロッパ歴訪を終え同校教授(昭和19年退官)。官展系(文展、帝展)に出品を続け受賞歴多数、審査員を委嘱される。明治40年以降、大正、昭和戦前期に油彩画、銅版画を多く発表している。戦後はフリーな立場で活動した。

【news】中止になった美術史学会シンポジウム

令和2年3月1日に国立国際美術館で開催予定だった「美術史学会 美術館博物館委員会 東西合同シンポジウム」について。

テーマは「美術史が生まれる現場から」。全国各地の美術館で作家の発掘・再評価に取り組んでいる学芸員による事例発表の場があり、松戸市教育委員会美術館準備室学芸員田中典子氏の「美術館の開設準備と松戸ゆかりの作家の発掘 板倉鼎・須美子を中心に」もプログラムされていました。

残念ながら、新型コロナウィルス感染拡大防止のため本シンポジウムも事前に中止が決定していたものです。

板倉鼎・須美子を紹介する機会が設けられていたことをお知らせすると共に、後日開催される場合はレポートします。

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