2026年1月11日(日)の日本経済新聞「文化時評」、窪田直子論説委員の署名記事「YOGAは第2の浮世絵か」に板倉鼎・須美子が登場したのでお知らせします。
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当該記事は、昨年11月の毎日オークションに藤田嗣治の水彩画が出品され中国語圏の顧客とnet入札者が競り合いestimate価格の約5倍で落札されたことから書き起こされ、いま、中国語圏収集家の20世紀初めから半ばにかけて描かれた日本「YOGA(洋画)」(日本画に対しての呼称)への関心が高まっていると述べる。一昨年、脇田和の作品を相当数展示販売した銀座の画廊社長や、昨年里見勝蔵の油彩画を数点販売した京橋の画廊社長の言葉が紹介されている。現在、同時代の日本人洋画家の作品価格はバブル期の1割だと言う。記事は、「オークションハウス、クリスティーズの担当者はこの時期の日本洋画は希少性と質の高さで評価されている、と指摘する」と続ける。記事見出しには「日本の洋画は質が高いことで知られ国内の美術館が収蔵し研究の蓄積もある」との文言が付けられていた。
記事は最後の方で昨年のシンガポールナショナル・ギャラリーの「City Of Others: Asian Artists In Paris, 1920’S−1940’S」に言及し、展示された作品の日本人画家として藤田嗣治や佐伯祐三らとともに、板倉鼎、板倉須美子の名前が取り上げられていた。
当該記事は「バブル崩壊後、洋画ファンは高齢化で去り若いコレクターは現代アートに目が向いて日本洋画はじり貧になりかねない、」との声を紹介し、「明治になって江戸時代の浮世絵は欧米に見いだされジャポニスムの熱狂を生んだ、洋画は第2の浮世絵になるのだろうか」と〆られている。
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シンガポールナショナル・ギャラリーのCOO展では多くの日本人画家の作品が展示されていましたが、その中から板倉鼎、須美子の名前を載せていただいたことは板倉夫妻の顕彰活動をしている当法人に大きな力となりとてもありがたく窪田さんに厚く御礼申し上げます。また、この記事は近代日本洋画に惹かれて関連書籍を出版し、本ホームページをはじめ文芸誌、同人誌などに近代日本洋画に関する動向や画家について執筆、発信している者にとっても心強く合わせて感謝申し上げます。
なお、COO展を訪れた際の報告エッセイとCOO展の展示風景を、本HPメニュー【TOPICS】アーカイブ2025年6月、に掲載しています。
文責:水谷嘉弘