【news】伊原宇三郎の滞欧作品を収蔵しました

  1. 板倉鼎の東京美術学校西洋画科の3年先輩、伊原宇三郎の作品を収蔵しました。

作品名:「南仏アルルの旧い街」

号数:F8(375Χ460)油彩 キャンバス

制作年:1926(大正15・昭和1)年

経緯:当社団では板倉鼎及び関連する画家の作品や資料を蒐集していますが、今般表題作品を長く所蔵している星野画廊(京都)社長星野桂三氏との間で購入話がまとまリました。同作品は星野氏が2015年松戸市立博物館、2017年目黒区美術館で開催された「よみがえる画家 板倉鼎・須美子展」に出品されましたが( 板倉夫妻をめぐる画家たち、の部 )、他にも2008年三重県立美術館「佐伯祐三 交流の画家たち展」等での展示実績があります。今後、板倉鼎関連展覧会へ社団から賛助出品するに相応しいミュージアムピース級の作品と判断し所蔵することにしました。

         

目黒区美術館 板倉展出品目録から2017      板倉鼎・須美子書簡集 2020 掲載写真

伊原夫妻(伊原夫人は芥川賞作家由起しげ子)はパリ在住時に板倉鼎・須美子夫妻と親しくしており書簡集に登場します。又「フジタとイタクラ展」に展示された1927年撮影のパリ集合写真には宇三郎、鼎ともに写っています。伊原は、鼎急逝の翌年1930・昭和5年4月銀座で開催された遺作展の発起人になっており、美術雑誌に追悼批評を寄稿する等二人の絆は強いものがあリました。

伊原宇三郎について 1894・明治27年〜1976・昭和51年

徳島県生まれ。1921・大正10年東京美術学校西洋画科を首席で卒業、1925年渡仏。イタリアで古典古代、ルネサンス美術を学び、ルーブル美術館での模写等を経てピカソの新古典主義に収束する。日本へのピカソ紹介者として知られる。官展アカデミズムの主要人物であり、戦後は洋画界運営にも注力し国立西洋美術館設立に貢献した。

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